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答えが見つかるとは限らないけれど

ニューヨークで考え中3

著者:近藤聡乃
装幀:佐々木暁
編集:田中祥子
発行所:株式会社亜紀書房
印刷所:株式会社トライ
2020年12月15日 第一版第一刷発行

「考えないと」いけない事が多いけれど、どんどん押し流されて、気づけば12月になってしまった感が今年は、特に強かった。

春は、「今頑張れば、夏頃には、外出も旅行もまたできる」と思い、夏には、「もうこのまま日々を“消化”するだけかもしれない」と(おのの)き、秋には、「自分がコントロールできる事をやるしかない」と腹を括ったようで、気持ちの折り合いが付かないまま、冬。
それでもこの日常は、何もなかったわけでも、何もしなかったわけでもない、と思い出せた本。

この本では、新しい土地で暮らして10年。そこに根付き「ささかかに充実した退屈な暮らし」を目指して日常を送るマンガ家でありアーティストの著者によるニューヨークでのコミックエッセイの3巻。
1巻・2巻は、電子書籍で読みましたが、今回は電子化が待ちきれなく予約して購入しました。
後半では、2020年の話題も。ニューヨークでも、もちろん「ささかかに充実した退屈な暮らし」がこれまで通りには、いかなくなった事が描かれています。
「外国人」として暮らすということ、変わっていないと思っていても、自分の考えもアップデートされ続けているということ、タイトル通り「考え中」を継続することの大切さを受け取りました。

あと、書籍で購入してよかったこと。
見開き1ページ完結なんですが、“パタン”と180°開くのです。
連載時と同じ形式で、その意図が明確でそこまで含めていい本でした。
ということで、1巻・2巻も買い直そうと思います。