memo/読書記録/大きな魚をつかまえよう　リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン

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憂鬱になまえをつける

著者：デイヴィッド・リンチ
訳者：草坂虹恵
ブックデザイン：服部一成
発行者：赤塚成人
発行所：有限会社四月社
印刷：壮光舎印刷株式会社
発行年数：2012年4月29日初版発行　2012年8月19日2刷

最近知った、デイヴィッド・リンチのYoutubeチャンネル「DAVID LYNCH THEATER」。
ショートフィルムのほかに、「David Lynch’s Weather Report」は、リンチが今日の天気を報告し、「TODAY’S NUMBER IS…」では、今日の番号を瓶から取り出して教えてくれます。
それがもうデイヴィッド・リンチ。
それで思い出して９年前の本を再び読みました。

本著は、「TM瞑想（Transcendental Meditation）」普及のため、自らの名前を冠した財団を作った、デイヴィッド・リンチの著作ですが、瞑想の教本ではありません。
（「TM瞑想」をしている実践している）リンチのアイデアの源泉とその具現化方法をショートエッセイにして、まとめたものです。
たびたび、出てくるのが、「運がよかった」ということば。
自分が好きなことで評価されたり作品を作れていることは、ラッキーだったということ。
「生まれた年代と場所は選べない」について、このところ考えていたので、興味深かったです。
リンチはDVDにコメンタリーを入れることに否定的なので、作品について語っている頁もあり、「ツイン・ピークス」をまた観たくなりました。
とはいっても「あそこにはこんな意味が！」ということが書かれているわけではないのですが。

“渦中”の2021年に読んでも、薬にはなりませんが、毒でもありません。

表紙もよい。