memo/読書記録/須永朝彦 小説選
Oct 18, 2021
羅馬尼亜
5月に逝った須永朝彦の小説選が文庫版で発刊。
しかも、旧仮名遣いで。
全集などは高額すぎたり、絶版になったりと、なかなか読みたくても読めない状況が続いたのが、それが没後に実現するとは…
美少年、チェンバロ、トランシルヴァニア、吸血鬼、樅、天使、公爵、王子、ミニアチュール、綴織画、蘭、外套、睫毛…
「耽美小説の聖典」と称された、「天使」や「就眠儀式」からだけでなく、単行本未収録作品までも。
耽美でありながら、ユーモラスな文体で、秋の夜にひとりで静かに読むのに適した小説選でした。